GW(ゴールデンウィーク)が近づいてきました。夫や妻が不倫している可能性があるなら、GW中の行動に注意が必要です。
GWは特に不倫相手と会うケースが多いからです。急な休日出勤が入った、スマホをずっと気にして、肌身離さない…。
夫や妻の行動が怪しいと感じたときの対処方法や、配偶者が不倫したときの注意点を弁護士が解説します。
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1.GWに相手が不倫すると予想される場合の対処方法
GWに夫や妻が不倫の具体的な行動に出ることが予想されるなら、重要なのは「浮気の証拠をつかむ」ことです。
相手が不倫したら離婚を請求できますし、配偶者だけではなく不倫相手にも慰謝料請求できます。
ただしそのためには、不倫の証拠をつかんでおく必要があります。証拠もないのに配偶者や不倫相手に「不倫しているだろう」と問い詰めても、否定されたら終わってしまいます。
証拠をつかむには、相手のスマホやPCの内容をチェックしてメールやLINEの履歴を調べたり、SNSの投稿内容やスケジュールをチェックしたりしましょう。
アナログのスケジュール帳やクレジットカードの利用履歴、交通ICカードやETCカードの利用履歴から浮気が発覚するケースもあります。
GWに夫や妻が「出掛ける」などと言っていて怪しい場合には、予算の都合もありますが「探偵事務所」に依頼して尾行調査してもらうのも1つの方法です。乗っている車やバイクにGPSをつけて行き先を調べてデータをとるのも役に立ちます。
もしも効果的な浮気の証拠の取り方がわからない場合には、弁護士にご相談いただけましたら状況に応じてアドバイスをいたします。
2.GWに不倫されたときの注意点
GWに配偶者が不倫したとき、以下の2つの点に注意して対応してください。
・いきなり感情的に相手を責めない
配偶者の不倫がわかったら、大変なショックを受けるでしょう。そのため、手元に証拠が揃っていない段階でも、いきなり相手を責めてしまうケースがあります。
しかし、感情的に相手を責めると、相手も感情的になり不倫の事実を認めない場合が多いです。しかも相手に警戒されて証拠も集めにくくなってしまいます。
相手に離婚や慰謝料を請求するのは、証拠を手元に集めて戦略を立ててからにしましょう。「許せない」という思いが強くても、感情を抑えて冷静に対処を進めるべきです。
・相手から離婚を突きつけられる可能性がある
配偶者がいる状態でも別の恋人ができると、人は「新たな人生をやり直したい」などと考え始めることがあります。つまり「今の配偶者と別れて不倫相手と再婚したい」という考えです。
GWに夫が数日家を空けたかと思ったら、帰っていきなり「離婚してくれ」と言われるケースがあります。妻が理由を尋ねると「お前のことは始めから嫌いだった」などと、到底信じられないようなことを言われるケースも多々あります。まるで妻が悪いかのように強い勢いで責めてくる夫もいます。
このようなとき、妻は大変混乱して「離婚するしかない…」と思ってしまうことがありますが、そうとも限りません。悪いのは不倫している夫なので、心を落ち着かせて冷静になりましょう。
相手の言うままに離婚に応じる必要はないので、こちら側から慰謝料請求するのか離婚請求するのかしないのかなどの戦略を立てていきましょう。
配偶者の不倫で困難な状態になったときには弁護士がアドバイスしますので、お早めにご相談下さい。
3.GWの浮気が発覚した場合の対処方法
ゴールデンウィークに夫や妻の浮気が発覚したら、心を落ち着かせて以下のような順序で対応を進めていきましょう。
・離婚するかどうか検討する
肉体関係を伴う不倫(不貞)は離婚原因です。実際に、配偶者に裏切られたら「もう一緒にいられない、離婚するしかない」と考えるのも自然な流れです。
ただ、不倫されても離婚しなければならないわけではありません。不倫相手と別れてもらって夫婦関係をやり直すことも可能ですし、離婚は避けて家庭内別居状態で暮らす方法もあります。別居して婚姻費用(生活費)だけもらい続けることも可能です。
不倫した側の配偶者からは離婚訴訟を起こしても、原則として離婚できないので、離婚するかしないかはあなたの気持ち次第となります。
あなたやお子様のため、どのような決断をするのが最適かしっかりと考えるのが重要です。自分一人で決められない場合、弁護士に相談することも可能です。
・慰謝料請求するか検討する
次に、配偶者や浮気相手に慰謝料請求するかどうかを検討しましょう。
浮気は配偶者と不倫相手が2人で共同して行うので「共同不法行為」となります。
そこで浮気された被害者は、配偶者にも浮気相手に対しても、全額の慰謝料を請求できます。
そしてこの慰謝料は配偶者と離婚しなくても請求可能です。
ただし離婚しないで夫婦関係を修復する場合、慰謝料の金額は離婚した場合より低額になる傾向があります。
そこで不倫された側としては、慰謝料を支払ってもらって離婚するか、慰謝料はあまり重視せずに夫婦関係を修復するかを選ぶ必要があります。
・離婚せずに慰謝料請求するときの考え方
離婚しないで不倫相手に慰謝料請求をするときには、慰謝料の金額ではなく「夫と別れさせる」ことを主眼とするケースもよくあります。たとえば慰謝料50万円を支払ってもらうと同時に「今後一切夫とは接触しないこと」「約束を破った場合には違約金や別途の慰謝料として〇〇円を支払うこと」などを合意書で約束させます。このように定めておくと、不倫相手と配偶者との不倫再発を防ぎつつ、夫婦関係を修復していくことができます。
・弁護士に相談する
GWをきっかけに配偶者が不倫してしまった場合や疑わしい場合、自分一人で対応すると後に思わぬ不利益を受けるケースがあります。
離婚するなら慰謝料だけではなく財産分与や親権、養育費、離婚後の生活についてもきっちり検討しておかねばなりません。離婚しないなら不倫相手に対する慰謝料請求を効果的に進めていく必要があります。
離婚するにしてもしないにしても、後悔しないためには当初から専門家によるサポートを受けておくのが安心です。配偶者の浮気が心配な方は、お一人で抱え込まずに弁護士までご相談ください。
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