妻の連れ子との遺産分割。相続を進めたいが連絡がつかない。
- ご相談者Aさん
- 年齢:60代
- 性別:男性
- 続柄:夫
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ご相談までの経緯・背景
- 妻が死亡したため、相談者Aさんと、妻の前夫との間の3人の子が相続人となり、遺産を分割することになりました。預貯金が1000万円でした。ただ、Aさんは、妻と前夫との間の子と協議しなければならず、不安であり、どのようにすべきかもわからず、話が前に進まない状況でした。
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当事務所の弁護士は、Aさんの話を伺い、Aさんの代理人として間に入り、他の相続人と交渉にあたることとなりました。そして、子の二人(次女と長男)とは連絡がつき、法定相続分での分割の合意ができました。
しかし、残りの一人の子(長女)とは、連絡がつかず、どのようにすべきか問題となってしまいました。
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解決までの流れ
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長女への書類は送付できていました。しかし、何ら返信がありませんでした。そこでまず、弁護士は、他の子らから詳しい事情を聞くこととしました。話を聞くうち、長女は10年前に一度行方不明となり、その後所在は聞いたものの、実父母とは仲が悪く、連絡はないかもしれない、ということが分かってきました。
そこで、弁護士は、Aさんや、次女、長男と相談を重ね、次女と長男から手紙などで連絡をし、その後も連絡の無い場合には、実際に長女の所在に弁護士が尋ねることとしました。突然長女にとっては第三者である者から連絡するよりも、まずは兄弟からコミュニケーションをとることが重要だと考えたからです。
また、次女と長男から、母のお墓の場所を知りたいとの要望があったため、Aさんと相談の上、お墓の場所を伝えました。これらの活動により、Aさん、次女、そして長男との間でも、円滑な関係を築くことができました。
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結果・解決ポイント
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長女からは、次女と長男からの連絡に対しても、何ら連絡はありませんでした。そこで、当事務所の弁護士が長女の下を訪ねたところ、実際に会うことができ、また、事前の調整の影響もあってかスムーズに話が運びました。
その結果、法定相続分での遺産分割にしたがった遺産分割に関して、長女の同意も得ることができ、訴訟等の面倒な手続きを回避し、早期に遺産分割手続きを進めることができました。
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