家族が多い祖母の遺産相続。相続人の数が多く生死も不明。
- ご相談者Aさん
- 年齢:70代
- 性別:男性
- 続柄:甥
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ご相談までの経緯・背景
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Aさん(70代)の叔母であるBさん(90代)が亡くなりました。Bさんには家族が多くいたため、複雑な相続が予想されました。
Aさんは相続人を確定するために家計図などから叔母の相続人を辿りました。家計図で相続人の範囲は把握できたのですが、Aさんはそれぞれに会ったこともなく、相続人たちの生死が分からず、実際の相続人が確定できずに困ってしまいました。
Aさんは、自分ひとりでは対応が難しいと考え、当事務所に相談にいらっしゃいました。
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Bさんは遺言書を残していなかったため、相続するためには相続人全員を集めて遺産分割協議をしなければなりませんでした。
Aさんは、相続人を確定しようと考えましたが、Aさん自身も高齢であり、その他の相続人も高齢で何人かは亡くなっていました。
そうなると、相続人の子どもがその相続分を受ける代襲相続となり、余計に相続人を確定するのは困難です。また、Aさんはこの代襲相続人が生きているのかも分かりませんでした。
Aさんは、まず、戸籍調査を通して相続人を確定してから、相続手続きを行いたいと考えていました。
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解決までの流れ
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相続手続きには戸籍謄本や除籍謄本が必要になります。家庭裁判所への提出書類に不足があれば手続きが中断するので、後の相続手続きを考えると、相続人を確定する段階でしっかりと資料を集める必要がありました。また、Bさんの相続人が何人か亡くなっていたため、代襲相続人も確定しなければなりませんでした。そのためには、既に亡くなっている相続人の出生から亡くなるまでの戸籍も集める必要がありました。
弁護士は、戸籍謄本職務上請求書を作成して戸籍謄本を全てを集め、膨大な戸籍謄本から一人ずつ生死の確認を行いました。
そして、最終的に相続人となった親族を反映させた家族図を作成し、法務局や家庭裁判所に提出可能な内容のものを作成しました。
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結果・解決ポイント
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詳細に調査を行った結果、相続人は全員で13人いることが分かりました。
弁護士は、相関図などの資料を作成し、複雑な相続手続きのサポートを行いました。
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