どちらも譲らない!財産分与の話し合い
- ご相談者
- 年齢:50代
- 性別:男性
- 職業:会社員
- 子ども:あり
ご相談までの経緯・背景
Aさんは、妻との性格の不一致に悩み、妻に離婚を申し出ました。
離婚については妻も納得をしましたが、子どもの学費の問題や持ち家の処分、婚姻費用の支払いや、車の名義変更などの財産関係の問題を抱えていたことに加え、お互いが譲歩をする態度を見せなかったため、財産分与についての交渉は難航し、5ヶ月経っても話し合いはまとまりませんでした。
解決までの流れ
Aさんは、いつまでたっても話し合いがまとまらないことから、弁護士に交渉を任せたいと考え、ご相談にいらっしゃいました。
弁護士は話し合いによる解決が望ましいと考え、妻の代理人に協議の要請をしました。
そして、Aさんと妻の話し合いで特に揉めていた、妻の寄与度(一方が支出した、夫婦共有財産形成に役立った部分)を一定程度評価し、反対にAさんの寄与度についての妻の主張を一部の限度で認めるという譲歩を行いました。
結果・解決ポイント
協議の結果、5ヶ月間も難航していた財産分与に関する交渉が約1ヶ月でまとまり、Aさんは交渉の結果を公正証書として作成し、無事に離婚することができました。
財産分与に関する話し合いでは、相手に対する不満などの心情が入ってしまい、譲歩しにくいことが多く、そのため話し合いが難航してしまうことがあります。
しかし、弁護士が交渉につくことで、「譲歩すべきところ、譲歩すべきでないところ」を明確にすることができ、早期解決に向けた話し合いが期待できます。
担当弁護士
東京都立大学理学部化学科卒業、早稲田大学大学院法務研究科修了。民事事件から刑事事件まで様々な類型の事件に積極的に取り組み、実績を積む。現在は、家事事件や一般民事事件を中心に、企業法務まで幅広く取り扱う。訴訟(裁判)の経験も多く、法廷弁護を得意とする。
<メディア関係者の方>取材等に関するお問い合わせはこちら
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