知らぬ存ぜぬの一点張り。妻の不倫相手に慰謝料請求。
- ご相談者
- 年齢:40代
- 性別:男性
- 職業:会社員
- 婚姻期間:12年
- 子ども:2人
ご相談までの経緯・背景
Aさん夫妻は2人の子どもにも恵まれ、家族4人しあわせに暮らしていました。
ある頃から、妻の言動に噛み合わないことが多くなり、不審に感じて妻のメール履歴を確認しました。履歴には、特定の人物と頻繁なやり取りが残っており、妻の不倫を疑うようになりました。
Aさんは、確固たる証拠はなかったものの、妻の不倫相手Bに直接コンタクトを取り、謝罪と妻との不倫関係を終わらせ、今後一切会わないこと、個人的な連絡も取らないことを約束すれば、穏便に済ませるつもりであることを伝えました。
しかしある日、仕事だと言って出かけていった妻を追いかけると、再び不倫相手Bと密会し、不貞行為にまで至っている現場を目撃してしまいました。
Aさんは、離婚を決意しましたが、離婚する前に不倫相手Bに慰謝料を請求したいと考え、当法律事務所に相談にいらっしゃいました。
解決までの流れ
弁護士は不倫相手Bに対し、精神的損害を受けた慰謝料として500万円を支払うよう通知しました。
Aさんが不倫相手Bに直接コンタクトをとったとき、不倫相手Bは知らぬ存ぜぬの一点張りで強気な態度をとっていましたが、弁護士からの通知には素直に応じ、不倫関係を認め、Aさんの精神的損害について300万円を支払うと回答してきました。
しかしながら、Aさんの妻との共同不法行為であり、Aさんの妻から既に200万円が支払われているとして不倫相手Bは残りの100万円を支払うと主張してきました。
結果・解決ポイント
協議の結果、不倫相手Bの不貞行為に基づく慰謝料に関して、不倫相手BはAさんに対して慰謝料370万円の支払い義務があることを認め、そのうち既に200万円が支払われたため、残り170万円を支払うこと、また、今後、誹謗中傷等、互いの利益に反する言動を行わないこと、本件に関し、慰謝料370万円の他に、何ら損害賠償請求しないことなどが合意されました
妻に裏切られたAさんの心の傷はすぐに癒えることはありませんが、このようにして過去を清算し、新しい生活をスタートさせることができました。
弁護士が代理人として交渉に入ることで、また、訴訟を起こすなど事を荒立てるようなことをせずとも、解決へ向かうことが多くあります。
お困りの際は、ぜひ弁護士に相談にいらしてください。
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