専業主婦、生後6ヶ月の子どもを抱えての離婚。
- ご相談者
- 年齢:20代
- 性別:女性
- 職業:専業主婦
- 婚姻期間:1年以上
- 子ども:あり
ご相談までの経緯・背景
Aさんは、子どもが生後6か月になるという頃に、夫Bから突然『離婚したい』と告げられ、Aさんはショックのあまり、体調を崩してしまいました。
結婚する際に、Aさんは夫Bから『結婚を機に仕事を辞めて欲しい』と言われ、仕事を退職して専業主婦になっていました。
離婚してしまったら経済的に困窮してしまうと不安を抱きましたが、これ以上、夫との関係を悪化させることはしたくないと考え、離婚の申し出に応じることにしました。
解決までの流れ
Aさんは、離婚の話し合いを有利に進めたいと考え、ご相談にいらっしゃいました。
まず、弁護士は夫Bに対して、婚姻費用を請求するとともに、子どもの親権や養育費、慰謝料の支払いを定めた離婚条件を提示しました。
すると、夫Bの代理人は、養育費と慰謝料の減額を求めるだけではなく、Aさんの度重なる失態を責め、さらにAさんに対して、生活しているマンションから出て行くよう求めてきました。
弁護士は、初めての出産で慣れない育児の中、これ以上、離婚の話し合いが長引くと、Aさんの精神的苦痛が増すだけで何のメリットにもならないと考え、養育費を相手方の希望額で承諾する代わりに、解決金については分割払いでもかまわないと主張しました。
結果・解決ポイント
交渉の結果、Aさんがマンションから出て行く代わりに、夫Bは子どもの大学卒業まで養育費を支払うこと、解決金として500万円を支払うことで合意となり、協議離婚が成立しました。
さらに、弁護士は、Bが取り決めた金銭を支払わなかった場合、Bの給料や預金口座の差押えを行うことができるように、子どもの親権者や面談交流の内容などを加えて、これらの内容を公正証書にまとめました。
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