西尾 公伸

第64期弁護士。2011年12月入所。

中央大学法学部法律学科卒業、大阪市立法科大学院修了。Authense法律事務所に入所後はベンチャー企業の支援など企業法務を中心として担当し、その後、横浜オフィスの支店長、企業法務分野マネージャーに着任。現在は、弁護士統括として部門責任者に着任し、部門のマネジメントを行いながら、ボードメンバーとして経営にも参画。

 

01:入所の経緯

 

Authenseに入所した理由は何ですか?

 

Authenseを選んだ理由は2つあります。

1つ目の理由は、東京で、多くの多様な案件に関われる事務所だったことです。
若いときはハードワークをしてでも、技術や能力をつけたいと思い、仕事がたくさんある東京の事務所で働いたほうがいいと思いました。

2つ目の理由は、就職活動をしていたときに代表の元榮と出会い、“伝統プラスα”という言葉に惹かれたからです。
私の就職活動の時期は、ちょうど弁護士の大増員が始まって少し経ったころでした。弁護士業界では、諸先輩方が市民との信頼関係や、弁護士としての職業規範、倫理をしっかりと培ってきて、その伝統を大事にしてきたことには間違いありません。
しかし、「伝統をさらに進化させていきたい。」と元榮は言いました。
「伝統を大切に受け継ぎつつ、時代にあったバランス感覚も大事にしないといけない。”伝統プラスα”の精神を持ちながら、半歩先を意識して、弁護士業界を牽引していきたい、日本を代表する総合法律事務所を作りたい」と。
私自身、学生時代はアメリカンフットボール部で、体育会系出身ということもあって、縦社会の考え方にも親和性があり、”伝統プラスα”というフレーズはストンと腹落ちし、元榮のバランス感覚に強く共感しAuthenseに入所を決めました。

 

02:Authenseの仕事・やりがい

 

西尾さんは、長年Authenseで活躍されていますが、

入所当時、そして現在はどのようなお仕事をされているのですか。

 

入所当時は現在のAuthenseを立ち上げたときに、ほぼ創業スタッフとして、弁護士の活動をスタートしました。そしてその後は、横浜支店長と弁護士統括も兼務していました。

現在は、弁護士統括を務め、ボードメンバーとして、経営に参画しています。また、divisionと呼ばれる一部署の部門長、そして企業法務分野のマネージャーとして、企業法務分野に注力しています。外部では、同じAuthenseグループのエージェント会社の監査役を始め、ほか企業の社外監査役、委員会活動なども行っています。

 

弁護士といっても様々な仕事を行っているのですね!
弁護士統括、部門長、マネージャーと、人や組織をまとめるポジションを多く務めていますが、どういうところにやりがいを感じますか。

 

マネジメントについて言えば、「他者を通じて、成果を出す」というところにやりがいを感じます。

今の立場は、自分一人だけでなく、その部署に所属するスタッフを通じて、AuthenseのMission、Vision、Valueを発揮し、成果を出すことが期待されています。弁護士はプロフェッショナルな職業ではありますが、組織やスタッフを束ねていく「マネジメント」や「経営」は弁護士としては別のスキルが必要であり、当然、司法試験には出ない部分です。

私の場合は、学生時代のアメリカンフットボール部での活動を通じて得た経験や、世の中の様々な組織活動での経験、そして、自己成長のために書籍を読むであったり、外部での研修プログラムを受けたりして、マネジメントや経営について学びました。

Authenseでは、弁護士の実業務での研修や経験を積めるほか、一社会人としてのビジネスマナーやビジネスマインドはもちろん、マネジメントを学ぶ機会があったので、その機会をフル活用しました。

 

自身の経験を始め、様々な機会を活用しながら、弁護士以外のスキルも身に付けられたのですね。

 

そうですね。あとは所内外ともに多くの人に恵まれていたと思います。

社外では、代表の元榮が創業した弁護士ドットコム株式会社をはじめとするベンチャー企業のサポートを通じて、起業の在り方を学びました。また、企業法務案件に携わる中でも、マネジメントや経営を学びました。ご依頼者様ではありますが、“世の中の事業会社を経営しているプロ”として尊敬し、時には自分の悩みを聞いていただき、ご依頼者様からアドバイスをいただいたりしていました。

 

所内では、弁護士だけでなく、事業会社での経験がある中途採用されたスタッフが多いため、そのスタッフから組織や経営、マネジメントについて教えてもらいました。例えば、企業の把握しなければならない数字について、売上、利益、人員など色々あり、その数字をどう分析し、経営に活かすかといった判断が経営には必要です。そういった数字のモニタリングや分析方法、そして事業計画の立て方や組織としての意思決定をスタッフから教えてもらいました。

Authenseの場合、弁護士は組織上、1つの職種、役割として整理されているため、弁護士、スタッフは“イコールパートナー”というフラットな関係です。そのため、忌憚なく意見を言うことができ、お互いに頼り頼られながら業務ができ、今の成長した自分がいると思います。

 

 

 

03:Authenseの変化・成長

 

Authenseで長年働かれている経験や西尾さんの立場から見て、Authenseはどのように変化していると感じますか

 

ものすごく成長していると思います。入所当時は弁護士が10名程度でしたが、今は60名を超え、全体の所員数も200名を超えましたし、売上も入所当時と比べられないくらいになっていますね。今はAuthenseの成長とともにフェーズが移行し、その中で重要とされている領域の企業法務分野のマネージャーを任せていただいているため、責任が大きいですが、同時にやりがいを感じています。

そして、フェーズが進んだことで、弁護士業以外の士業やエージェントなどのグループ会社が増え、Authenseがグループとして拡大・成長していると感じています。そのため、「Authenseの企業法務分野を成長させよう!」という事務所の方針とともに、企業法務分野以外の事業に携われる選択肢も増えています。私たち弁護士にとってAuthenseには挑戦する機会がある、期待もある。なので、あとは成果を出すだけだと思いますね(笑)。

とはいっても、一人でできることはたかが知れていますので、組織としてチームで成果を出すことがとても大事だと感じています。そういった成果を出すことができるスタッフや環境が整ってきたことも、今のAuthenseにはあると思います。

 

Authenseの成長スピードは速いと聞きますが、実際どうですか。

 

Authenseはリーガルベンチャーと呼ばれ、ここ数年でここまで成長してきたように、成長スピードは早いと思います。激動の時代の変化に対応すべく、法律事務所としてのサービスや役割が変化しています。そのため、ひとりひとりが柔軟な対応が求められるため、現状に囚われず、変化を楽しめる人がAuthenseにフィットすると思いますね。法律事務所としてはまだまだ若いほうなので、“ないこと”のほうが多いと思いますが、“ないこと”を楽しんでもらえればと思います!

でも、私が入所した当時と比べ、今は“あること”が増えていると思いますね。オフィスやスタッフ、経験、代表が財務大臣政務官になったことなど実績としての資産が増えてきました。特に弁護士は、優秀なメンバーが多く、「この分野では、Authenseにこの弁護士がいる」と言える弁護士が揃ってきていますし、若手も伸びしろがある優秀なメンバーばかりで、自分が同期だったらいやだなと思います(笑)。“あること”が増えてきて、Authenseが国民的プロフェッショナルファームとして着実に歩みを進めていると感じています。

 

Authenseで課題に感じていることはありますか。

 

今いるメンバーは弁護士、スタッフいずれもプロフェッショナルとして素晴らしく、高い成果を上げていますが、さらなるAuthenseの成長や、世の中の新たなニーズに応えていくためには、メンバーを拡充していきたいと思っています。

弁護士という限られた有資格者の中で、更にAuthenseの価値観を理解し、共感いただけるスタッフは貴重であるため、弁護士の採用は大事だと感じています。

また、MVV実現には弁護士はもとより、それ以外の所員の存在が必要不可欠です。入所当時の自分がその経験をしているため、特にそう感じます。

しかし、弁護士以外の方が「法律事務所に関わりたい」と思ってもらうためには、それなりのハードルがあると思いますので、Authenseグループ全体の魅力をより伝えられるよう努めて、プロフェッショナルなメンバーに参加してもらいたいと思っています。

そして、独立や成長に応じ卒業してしまう方もいますので、弁護士、スタッフともにより長く定着して働けるような環境や制度を整えていきたいと思っています。

 

これからAuthenseに応募される方にメッセージをお願いします。

 

私は、AuthenseのVisionである「国民的プロフェッショナルファーム」を目指し、所員数やサービスの幅など何事も10倍にしていきたいです。これからのAuthenseの成長に対しわくわくしながら、一緒に成長していきたい、長く働きたいと思える人に、Authenseの仲間として加わってもらいたいと思っています。

特に企業法務分野では、細分化され新たなカテゴリーの分野ができる可能性もあるため、「Authenseの企業法務分野のこの領域と言えば、この弁護士!」という形で飛躍できる機会は絶対にあると思います。自身の成長や挑戦に対し意欲的なメンバーがいてくれるととても心強いと思います。皆さんからのご応募をお待ちしています。