導入事例

人員不足を補うと同時に、将来のインハウス採用を見越した弁護士活用

法務クラウド事例
株式会社大創産業 牛水 志保 様
会社名株式会社大創産業
業種SPA事業(製造小売)
従業員数741名
都道府県広島県・東京都
お話しをお伺いしたご担当者様
部署グローバル法務部
役職部長代理
担当者名牛水 志保 様

株式会社大創産業(広島県東広島市)は、ボトルネックとなっていた大量の契約書審査業務を改善したいと法務クラウドを活用しています。
「想像以上だった」とその効果を語る、部長代理の牛水 志保 様にお話を伺いました。

サービス導入の背景

DAISOさんと言えば、日本全国に店舗を持つ巨大チェーンですが、どのような背景で当所の法務クラウドをご導入いただいたのでしょうか?

牛水様:たしかに大きな会社なのですが、当時は「法務組織」と言えるような組織が整っていなかったんです。法務クラウドを導入する前は、契約書審査を担当していたのが私ともうひとり。ふたりで月に200件の契約書審査を進めていた状況でした。
人材採用も進めていたのですが昨今の人手不足のあおりを受けてなかなか進まず、当時、交流のあった弁護士ドットコムの担当の方に「なにか良いサービスはありませんか?」と尋ねたら、Authense法律事務所の法務クラウドをご紹介いただいたんです。

月間に200件の契約書審査をおふたりで進めるというのは大変ですね。

牛水様:ふたりで見ようとすると、1日に5〜6件こなさないといけないので大変なんですよね。契約書審査に手を取られてしまって、他の仕事ができなくなってしまいました。当時はまるで「審査マシン」のようでした(笑)。

契約書の多くは賃貸借契約ですか?

牛水様:そうですね。当社はDAISOのほか、Standard Products、THREEPPY等の店舗を含め日本全国に4000以上の店舗があるのですが、8割方の店舗が定期借家契約や賃貸契約です。そのため、賃貸契約の更新や新規出店時の契約書審査が大半を占めていました。あとは、賃料や賃貸期間の変更といった付随する覚書や、従業員やお客様の駐車場を借りるための契約書審査などですね。
Authense法律事務所は不動産関係に強いと伺ったので、ぜひお話を伺いたいとご連絡した次第です。

法務クラウドをご活用いただく際、目先の業務負担を軽減したいという思い以外に期待されていたことはありましたか?

牛水様:当社でも将来、インハウスの弁護士を採用したいとずっと思っていたんです。ですが、採用するとなると簡単ではありませんし、もしも社内風土や社風にフィットしなかった場合お互いにダメージが大きいなとなかなか踏み切れずにいました。
法務クラウドでは弁護士の方が社内に入ってくださるので、こちらを活用して「弁護士の先生が社内にいる状況」を作りたい、そんな思いもありました。
社内のスタッフはもちろん、経営陣にも「社内に弁護士がいると便利だよね」という共通認識を持ってもらいたいと考えていました。

実際のところ、いかがですか?

牛水様:現在、嶋田先生に来ていただいているのですが、契約書審査をしていただきながら、賃貸に関するトラブルが発生した際にすぐに相談できる、すぐにアドバイスがいただける環境というのはこんなに快適なものかと、社内みんなで感動しています(笑)。

法務クラウドの場合、短期間でもご契約いただけますし、万が一、弁護士がフィットしなかった場合にも弁護士を変更できますからね。

牛水様:契約前は「合わなかったら困るな」と思っていましたが、嶋田先生に来ていただいて、こんなに当社にぴったりな弁護士の先生がいるんだと驚いています。もう欠かせない存在になりました。

導入したサービスの感想とその効果

実際にご導入いただいての感想はいかがですか?

牛水様:期待以上でした。なんでこんなに当社にぴったりの人が来てくれたんだろうと驚いています。
当社の風土として、スピード感が求められるんですね。でも、契約書審査の数は多いわけです。そんななか、重要なポイントは抑えつつもスピード重視で進めていただきたい、そういった勘所も早々にキャッチアップしていただいて、期待以上の成果を挙げてくださっています。
法的なアドバイスをしていただく部分でも、当社のスタッフにすぐ馴染んでいただいて的確に進めていただいています。その際にも、守りの視点だけではなくビジネス寄りも視点も持っていただけるので、その点でも大変助かっています。
賃貸借契約が多いとお話しましたが、法律的にはこうした方がいいというのはもちろんあるんです。でも、相手があることですので、こちらであまり法律的な正当性を主張していると、大家さんは「気に入らないなら借りなくていいです」と言われてしまうんですよね。
そのあたりのバランス感覚やさじ加減も絶妙で、本当にありがたいです。

たしかに頭でっかちに「法的にはこうだ」と言われても、現場の肌感と乖離していたら困ってしまいますね。

牛水様:そうなんですよね。法律的にはそうかもしれないけど……と現場も困ってしまいます。また、当社のスタッフは法律の専門家ではありませんので、難しい言葉でコミュニケートされてもわかりません。そのあたりの言葉の使い方などもご配慮いただいて、わかりやすく教えていただけるのも感謝しています。

現在、弁護士の嶋田が御社に週に数日実際に出社して作業をさせていただいているんですよね?

牛水様:はい。無理して来ていただかなくても大丈夫ですとはお伝えしているのですが、最初にご挨拶した際に「当社はコロナ禍でもリモートワークNGだったんです」と話したらご勘案いただいて、週に数日来ていただいています。

資格を持っている弁護士が御社のオフィスに出社して、皆さんと机を並べて仕事をさせていただくという環境は、牛水さんから見てどうですか?

牛水様:とても助かっています。何かあったときにすぐ「先生、ちょっと」と聞けるのもありがたいですよね。また、現在は新人が数人入ってきたんです。新人の契約審査も先生に見ていただいているのですが、嶋田先生の隣にべったりでいろいろと教えていただいています。私自身も頼りにしています。

実際に週に複数回、顔を合わせて仕事をしていると、先ほど牛水さんが仰っていたように「社内に弁護士がいることのハードル」も下がってくるという効果もありますか?

牛水様:ありますね。特に嶋田先生は決して偉そうになさらないじゃないですか。自然体でいてくださるので、当社にもすぐに馴染んでくださって感謝しています。

新人の方も入社されたというお話しがありましたが、ちょっとした教育係のような側面もありますか?

牛水様:そうですね。今は新人の教育も先生にどっぷりお願いしてしまっています。彼らが一人前になってくれれば分担して進められるのですが、まだ成長中の段階ですので、彼らが見た契約書を嶋田先生にチェックしただきフィードバックをもらうという形で進めています。
私はほとんどノータッチで進めてもらっていますので、とても助かっています。

実際の業務としては、契約書審査を進めている状況ですかね。

牛水様:そうですね。そこは先生にお願いしてやってもらいたいと思ってます。また、社内から「契約書審査だけではもったいない」という話もちらほら出ていまして、より当社の業務に深く関わるお願いをさせていただくかもとお話ししています。

法務クラウドの導入前、「ゆくゆくはインハウスを採用するための予行演習として活用したい」というお話しがありました。1年ほどご活用いただいて、実感としてはいかがですか?

牛水様:嶋田先生がうちに来てくれないかしらと心の底から思っています。Authense法律事務所さんに怒られそうなので言えないんですけど(笑)。

こちらの話は聞かなかったことにしておきます(笑)。最大級のお褒めの言葉をありがとうございます。

牛水様:本当に心の底からそう思っているんですよね。嶋田先生が当社に入ってくれたらいいのにって。当社のスタッフもみんな同じ思いです。

御社の業務理解、仕事の確実性やスピード感、そして人柄。総合的な部分でご満足いただいているということですかね。

牛水様:おっしゃるとおりです。非常に満足しています。契約前にご相談させていただいた際、「御社にぴったりの弁護士をご紹介します」と言っていただきましたが、ここまでぴったりの先生が来てくれるとは思っていなかったので驚いていると同時に本当に感謝しています。

導入サービスのおすすめポイント

最後に、法務部の人手不足に悩んでいる企業のご担当者の方に、法務クラウドのおすすめポイントについて改めて教えていただけますでしょうか。

牛水様:目の前で悩んでいらっしゃるのなら、まずは一度使ってみるのは手だと思うんですよね。合わなかったらいつでも解約できますので。
1回やってみて、いい人が来てくださったら、当社のように「いつまでもいてほしい」となりますし。そんな可能性もありますので、まずは試してみる価値はあるかと思います。
特に昨今はどの企業も法務の守備範囲が広くなっているかと思います。契約書審査以外にもさまざまなことを手掛けないといけない、でも法務人材は限られていますのでなかなか採用もできない。皆さん悩んでいらっしゃると思います。
採用に代わるひとつの選択肢として、目先の業務を進めていくための方策として、試してみると良いと思います。

ありがとうございました。

担当弁護士のコメント

人手が足りないので、契約審査を進めてほしいと契約いただきました。最近は法務部員の方も増え、その方が見た契約書の2次チェックも進めています。
出社した方がコミュニケーションがとりやすいので、週に1〜2回、オフィスに通っています。
私も業務を進めていてわからないことがあった際、すぐ近くに皆さんがいらっしゃるので聞きやすいですし、2次チェックのフィードバックを戻す際にも、隣にいるので解説もしやすいと感じています。テレワークも便利ですが、やはり実際にオフィスに行ったほうが会社の雰囲気もわかりますしね。
業務とは少し離れますが、法務部の皆さんの懇親会に呼んでいただきました。おいしいお食事とお酒をいただきながら皆さんと楽しくお話しができ、楽しませていただきました。
今後も、皆さんのお役に立てるよう、お手伝いしていきたいと思います。

記事を監修した弁護士
Authense法律事務所
弁護士 
(第二東京弁護士会)
中央大学法学部法律学科卒業、中央大学法科大学院法務研究科修了。企業法務に注力し、IT企業や飲食業、保育事業、全国展開の大手小売業など、幅広い業種で顧問弁護士や契約実務担当者としての経験を有する。 離婚問題や不動産といった案件についても多数の解決実績があり、訴訟対応の経験も豊富。事業成長を長期的な視点で捉え、紛争リスクを最小限に抑える法務サービスを提供する。
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