導入事例

バックオフィス改革の「つなぎ役」としてALSを活用

法務クラウド事例
会社名ILS株式会社
業種医薬品・機能性食品の製造販売
従業員数-
都道府県東京都
お話しをお伺いしたご担当者様
部署経営管理部
役職執行役員
担当者名榊原 実

医薬品、機能性食品を国内のみならず海外にも提供しているILS株式会社(本社:東京都千代田区)では、法務機能を含むバックオフィスの見直しを図った。その際、一気に改革を行う前の予備期間としてALSを活用。新体制へのつなぎ役として担当弁護士を活用している。

サービス導入の背景

ILS様では、弊所のALSをご活用いただく前、どのような課題を抱えていらっしゃったのでしょうか?
榊原実様(以下、榊原様): 当社ではバックオフィス業務の見直しを図っていました。私がバックオフィスの全般を担当しているのですが、業務のあり方を再整理していた時期だったんですね。法務を含めて、どの業務を社内で行い、どの業務をアウトソーシングしていくのか、いろいろと試していました。その中で、Authense法律事務所のALSを見つけ、一度お願いしてみようとご連絡しました。

貴社ではAIによるリーガルチェックも積極的に導入されていると伺いました。
榊原様: 将来的に契約書チェックをAIで行っていけるように体制を見直しています。ドラスティックにいきなりそちらに舵を切るのか、一度、ALSを利用してバッファを作り、徐々に移行していくのか、どちらを選ぶかは悩みましたね。

AIによるリーガルチェックサービスも進化していますね。
榊原様: とはいえ、どれくらいらのレベルで活用できるのかもまったく分かっていませんでした。AIのリーガルチェックサービスの体験版も使ってみたところ、ある程度は活用できそうだと分かりました。今後はAIでできるものはAIで、できないケースが出てきた場合には弁護士ドットコムなどを活用して対応してくれる弁護士を探してみようと、新たな挑戦をしていくことになりました。

新時代の法務部のあり方として今後、注目されそうですね。
榊原様: かなりのチャレンジではありますよね。ALSを使ってみて、武富先生にはいろいろなよろず相談にも乗っていただいていたので、そういった部分がなくなってしまうのは不安ではあります。契約書チェックだけではなく、ちょっとした疑問や相談事にも対応していただけましたので、本当にお世話になったなと思っています。

弊所の担当者とお打ち合わせをさせていただいたと思うのですが、その際に懸念点や不安などはお感じになられましたか?
榊原様: まったくありませんでした。打合せした方からなんでもお任せくださいと自信を持って仰っていただいたので、安心してお願いできました。逆に、当社にとってはオーバースペックなのではないかと心配になるくらいでした。
あるとすれば、契約した時間内で業務が収まるのかという点だったのですが、蓋を開けてみると時間も余るくらい順調に進めていただけました。

導入したサービスの感想とその効果

担当した武富弁護士にはどのような業務をお願いしていたのですか?
榊原様: 契約書のレビューや、当社は英文契約書も多いのですが、そちらも見ていただきました。また、契約書のひな型もチェックしていただき、どこか不備はないかといった相談にも乗ってもらいました。契約書のレビューだけではなく、さまざまな相談に臨機応変に乗っていただけたので、非常にありがたく思っていました。

スピード感といったところではいかがでしたか?
榊原様: 早いんですよ。すぐにレスポンスを戻してくれるので、そのあたりのストレスもありませんでした。早くしてくださいとお願いしたことはありませんでした。むしろ、もう返してくれるんだと驚いていたくらいです。

従来の顧問弁護士との違いのようなところはお感じになられましたか?
榊原様: 顧問弁護士の場合、どうしても杓子定規になるというか、当たり前かもしれませんが契約外のことは追加で別料金が発生しますよといった話になりますよね。武富先生の場合、そんなこともなくさまざまな相談にご対応いただけて感謝しています。
たとえば、事業部側のスタッフだとどうしても法務の知識は持ち合わせていないんですよね。そんな状況でも「投げてくれていいですよ」と言ってもらって、おかげでバックオフィスを統括している私としても非常に気が楽でした。

サポートやアドバイスについてはいかがですか?
榊原様: 契約書って、その事業によっての判断に委ねられる部分がありますよね。事業部としてはどう判断するのかといった部分についても「ここは必ず守ってください」といったところを教えていただいたり、「この点については経営判断になります。決めていただければ、そちらに合わせた契約書を作ります」といった感じで、非常にわかりやすくアドバイスをいただきました。

導入サービスのおすすめポイント

最後に、こちらをお読みになっている方に、アドバイスをお願いいたします。
榊原様: 悩んでいるのなら一度使ってみると良いと思います。どんなサービスも使ってみないとわからないところがありますからね。まずは一回、トライアルで始めてみるのが一番良いのではないでしょうか。使ってみれば良さはわかると思います。顧問契約のように堅苦しく考えることなく、法務について悩んでいてどうしたらいいんだろうと頭を抱えているのであれば、一度相談してみると良いと思いますね。
たとえば、法務のスタッフが急に辞めてしまった。このままでは仕事が回らない。そういったときなんてぴったりではないかと思います。
合う合わないはありますが、それは仕方のないことですからね。悩んでいるのなら、まずは一回相談してみると良いと思いますよ。

ありがとうございました。

担当弁護士のコメント

契約書審査がメインの業務でした。ほかに、ILS様から契約書のドラフトが届き、こちらで問題がないか確認して欲しいという形でチェックをし、修正したり提案するということもありました。コミュニケーションを取る中で、法的に見てどのようなメリット/デメリットがあるかといったこともお伝えするようにしていました。
ILS様は海外とのやり取りも多いので、英文契約書のチェックもご依頼いただきました。英語は自分の得意分野でもありますので、お役に立てて良かったと思います。
やり取りをするにあたってはスピード感を重視していました。こちらがボールを持つ時間をできるだけ短くし、レスポンスを返していく。休暇を取っていたり土日を挟んでいたりと、どうしてもレスポンスが遅くなってしまう場面もあったかと思いますが、おおむね順調に進められたのではないかと思います。

記事を監修した弁護士
Authense法律事務所
弁護士 
(東京弁護士会)
東京弁護士会所属。学習院大学法学部法学科卒業、学習院大学法科大学院修了。建物明渡しを中心に、不動産法務における多数の実績を有するほか、交通事故案件も数多く取り扱い、裁判手続きを含めた後遺障害等級認定の実績も豊富。依頼者に親身に接し、丁寧なコミュニケーションを行うことを心がけており、法的な問題に様々な選択肢からベストな解決策を提示することを得意としている。
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