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「名探偵コナンはいつか逮捕されるかもしれません」
あまり気は進まないのですが、付き合いで、公開されたコナンを観に映画館に行かねばなりません。
どうせ行かねばならないのなら楽しみたい。
元検事として、序盤で犯人を特定してぎゃふんと言わせてやろうとポジティブ思考になりました。
そのためには、名探偵コナンの登場人物、人間関係、基本のストーリー構成などについて、十分なリサーチが必要です。
少し時間をかけてリサーチしてみました。
コナンは、名探偵を気取り、犯人を次々に特定し、各種困難事案が発生するたびに警察の捜査に潜り込んでいるようです。
警察も警察で、捜査情報を、私人、しかも、見た目は子どもに対し、漏洩しているようで、この点も看過できません。
でも、そんなコナン自身が実は犯罪を犯していると私は思います。
簡単な30分程度のリサーチで2つの被疑事実が頭に浮かびました。
いずれも、コナンお得意の、時計型麻酔銃で毛利小五郎を撃つ行為に関するものです。
第1に、傷害罪が成立すると思います。
リサーチによれば、どうやら、コナンが撃ちこむ麻酔は、象を30分間眠らせることができるに足る相当強力な麻酔薬のようです。
それをふいに人の体に撃ちこんで、あの長い推理タイムの間、眠りこけさせる。
これは、人の生理的機能の障害以外の何物でもありません。
傷害罪です。
たとえば医師が患者の手術においてメスで体に傷をつける行為のように、正当業務行為でと評価されれば罪は免れますが、コナンが、自分の推理を、毛利小五郎の口から語らせるテイでみんなに披露すべく麻酔銃を撃ちこむ行為が正当業務行為にあたるはずもありません。
もちろん、毛利小五郎の同意もない。
こんな強力な麻酔を撃つことで、もしかしたら、命に危険が及ぶ可能性すらある。
麻酔の性質、量、命に及ぼす危険、これに対するコナンの認識次第では、殺人未遂罪に該当する可能性すらあり得ます。
第2に、麻酔薬の種類次第では、麻薬及び向精神薬取締法違反となり得ます。
リサーチしたところ、ここまで強力な効果を持つ麻酔薬は、ケタミンなのではないかという考察がされている記事を見つけました。
ケタミンは、麻薬認定されています。
どうやって入手したのかわかりませんが、麻薬を所持していたら麻薬及び向精神薬取締法違反になります。
今挙げたのは、ほんの一例です。
これまでの膨大なストーリーを細かく追って行ったら、もしかしたら、コナンには、彼が特定した犯人が犯した罪をトータルした以上の数の余罪があるかもしれません。
1本の映画の中に、新たな逮捕事実が発見できるかもしれない、などと思うと、多少は、映画館に行くモチベーションが高まってきました。
こんなに長きにわたり愛されているお話なので、間違いなくすてきな映画なのだと思いますから、きっと純粋に楽しめるはずなのですが、こんな大人な映画の観かたもお勧めです。
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