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リコカツ第3話を見て~いきなり家を出てはだめ?~
「バックハグの破壊力」
リコカツ第3話にタイトルをつけるとしたら、満場一致でこれになるのではないでしょうか。
今回は、感傷的になりやすい深夜の時間帯を避け、放送日の翌日、まだまだ明るい時間帯に視聴しました。
前回のダメージがあまりにも大きかったので、今回は念には念を入れ、あまりじっくりとドラマに入り込まないための対策も練りました。
ながら見です。
すぐそばで、中田敦彦さんのYouTube大学を流しながら、ちょこちょことリコカツ第3話をながら見することで、気軽な雰囲気を出そうという演出です。
こうすることで、変に感傷的にならず、私は、今、軽い気持ちで、淡々とストーリーだけを追っていると思い込めるという効果を見込んで第3話に挑みました。
しかし、バックハグの破壊力を甘く見てはいけません。
ラスト10分でやられました。
これについて延々語ることは求められていないはずなので、心を殺して、淡々と、弁護士として気づいたことをとりあげてみたいと思います。
でも、やっぱりもう一つだけ触れざるを得ないのですが、私は、緒原さんのお母さんとさきさんが二人で話をしているのを、ちょっと先から振り返って見た緒原さんの表情がとてもすてきだなと思います。
第3話では、さきさんのご家族が、ご自身らのリコカツに関し、リコカツ本を読む場面がありました。
その本に、「いきなり家を出てはいけません」という記載があるのを見て、いきなり家を出てきてしまったご家族が「やってしまったー」となる場面。
本には、まずは、パートナーの浮気の証拠をつかむなどしっかりとした根回しをしてから家を出るように、という指南があるようです。
離婚を考えたとき、話し合いをするにしても、裁判所の調停手続きを利用するにしても、まずは家を出て別居する、ということを考えるかたは多いと思います。
その場合、いったい、どのタイミングで家を出るか?ということは、とても大事なポイントになりますし、実際、離婚を考え始めたというかたからとてもよくいただくご質問のひとつです。
相手から暴力を振るわれて、家を出て身を守らなくてはいけない場合もあります。
もちろん、そんな場合は、ご自身の身を守ることが最優先。
家を出る前に何をしておくか、などと考える余裕もなく、なによりも大至急家を出なくてはいけない場合が多いといえるでしょう。
そうではなく、タイミングを考える余裕がある場合は、ドラマにあったように、家を出る前に何をすべきかを考えることは有効で、ここでうまく対応できたことにより、その後の離婚に向けた動きがスムーズになるということもあります。
その人の置かれた状況によって全然違いますが、一般論で考えると、まず、ドラマで言われていたように、パートナーに浮気が疑われる場合。
その場合は、同居している今だからこそ収集できる証拠というものがあります。
たとえば、ロックが解除された状態で置きっぱなしになっているスマホにポンと通知された浮気相手からのメッセージ、クリーニングに出そうとスーツのポケットから中身を出したところ出てきた怪しげなレシート。
毎日の家を出る時間と帰ってくる時間を把握できることもメリットのひとつでしょう。
そんなリズムからこの日に浮気相手と会うのではないかとあたりをつけて調査会社に調査を依頼するということも可能になるかもしれません。
ほかにも、たとえば、自宅に置いてある相手名義の銀行通帳。
結婚生活の中で夫婦で築いた財産を半分ずつ分けましょうという財産分与について話し合いをするときに、分ける前提として、それぞれどんな財産を持っているのか、ということを明らかにする必要があります。
ただ、意外と、パートナーがどこにどれくらいの資産を持っているかということを知らないというかたもいます。
どれくらいの資産があるかを正確に知ることはできなくても、どの銀行にお金を預けているのかということを知っているだけでも後々助かるという場面もあります。
今は、紙の通帳を発行していない場合もあるとは思いますが、自宅にはどんな銀行の通帳があるのか、また、銀行からパートナーあてにはがきなどが届くことがあったら、どこの銀行からのものかなど確認してみるのもよいでしょう。
いくつか挙げてみましたが、あくまでも一般論。
いろいろなケースがあります。
離婚に向けてどんな資料を集めておく必要があるのか、今自分に足りないものは?それらの資料はどうやって集めればいいのか?そして、家を出たいという場合はどのタイミングで出ればいいのか?
これらについて、家を出てしまう前に、一度弁護士に相談してみることをお勧めします。
ドラマの中で、「弁護士に知り合いなんていないわよ~」なんて会話をしている場面もあります。
なるほど、そう思ってしまうかたもいるのですね。
私自身はなかなか気づきにくいけれど、弁護士に相談するということがちょっと大げさにとらえられすぎているのかなと感じました。
たしかに、家族でもない他人、しかも、弁護士といえば裁判をやっている人、というイメージもある中、そんな他人に家庭内の相談をするということに抵抗を感じるかたもいるかもしれませんね。
でも、もちろん、弁護士の仕事は裁判だけではありません。
むしろ、裁判にならないために、どうしたら話し合いで解決できるか、というところこそ腕の見せ所だったりします。
また、弁護士は、たしかに、他人。だからこそ、お客様の抱えている問題に、個人的な利害関係がないともいえます。
純粋に、お客様の今後がどうしたらお客様にとって幸せを感じるものになるのか、という観点から、どんな選択肢があって、それぞれ選択したらどのようなメリットデメリットがあるか、ということなどをご説明し、お一人お一人にとって最善のルートをたどって目標にたどりつけるようにお話しします。
ご紹介などなくても、もちろん知り合いなどでなくても大丈夫です。
一度お気軽に電話してみてください。
最後に。このドラマの中には、ちょこちょこと労働問題に関わる場面も出てきますよね。
今回は、さきさんが、突如、望まない部署異動を命じられました。
こんなの許されるの?
今後の展開を見ながら、このあたりも取り上げてみたいなと思います!
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