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Clubhouse
最近、知人から「この2日間Clubhouseに沼ってる」というメッセージをもらいました。
「Clubhouse」が何なのか?「沼ってる」とは誤字なのか?
何が何だかわからないメッセージに困惑しつつ、「どういう意味?」と聞いてしまって、実は誰もが知っている言葉を私が知らないだけだったら恥ずかしいと思い、まずはこっそり検索。
30分にわたる綿密な調査の結果、なんとなく大枠を把握したところで、「沼ってしまったのね。最近はやっているものね」とやっとのことで返信したのですが、この流行のしかた、すごいですね。
こんな流行の最先端の場所でスピーカーとしてデビューするには1年くらいはかかりそうだなと思いながら、この人の話を聞いてみたいというかたがたくさんClubhouseでお話しされているので、まずは人の話を聞くところからデビューしたいなと思っていたところ、幸運なことに招待してもらうチャンスに恵まれ、つい先日登録してみました。
登録してみたはいいのですが、なにしろ相手は最先端のアプリです。
臆病者の私は、軽い気持ちで始めてしまって沼ってしまったらどうしよう、とんでもないルームにまぎれこんで出られなくなってしまったらどうしよう・・と不安が尽きず、結局、アプリを開いたり閉じたりしているだけで登録後初めての週末を過ごしてしまいました。
そんな中、Clubhouseをめぐっては早くも心配事が発生しているという記事を見ました。
Clubhouseは招待制がとられていて、Clubhouseを利用するには既存のユーザーのかたから招待してもらう必要があり、さらに、一人が招待できる枠にも制限があるそうなんです。
そのため、Clubhouseを利用したいけれど、招待してくれる人が身近にいないという人に向けてネットオークションなどで招待枠を数千円で販売するという人も出てきているとのこと。
招待してもらうためには、電話番号を教える必要がありますが、SNS上で招待枠を販売している見知らぬ人に自分の電話番号を教えるということに抵抗を感じませんか?
実名登録が原則とされていることもあり、名前や電話番号を見知らぬ相手に知られるということは、ほかのSNS発信内容などとも紐づけられて多くの情報が流出してしまう懸念があり、思わぬトラブルに巻き込まれる危険があると思います。
また、お金を振り込んだものの、招待をしてもらえないまま逃げられてしまうという詐欺の被害に遭うことも懸念されます。
詐欺の被害に遭ってしまうと、相手はSNS上でのみ連絡を取り合っている見知らぬ人。
犯人特定も難しそうです。
問題は招待枠をめぐるものばかりではないようです。
ルームでの発言は、規約で録音禁止となっており、アーカイブが残るというものでもないため、その場限りの話という建前があります。
そうすると、あとくされがないという気楽さから、ついつい行き過ぎた表現になってしまい誹謗中傷が行われてしまう可能性もあるでしょう。
名誉棄損、侮辱、脅迫等犯罪に該当するような発言をしてしまえば、もちろん、これは刑事責任を問われる事態にもなります。
犯罪に該当しなくとも、多くの人が聞いている場です。
今注目が集まっているClubhouse内でこんな不適切な発言をしたとSNS上で大きくとりあげられれば、社会的立場に影響することもあるでしょう。
「ここだけの発言なんだから責任追及されることもないだろう」と軽く考えるのは危険です。
規約で録音禁止となっているからといって、犯罪に該当するような発言をしたその内容を証拠保存のために録音されていないとは限りません。
犯罪に巻き込まれたり、ふとした気のゆるみから犯罪をする側になってしまったり、そんな危険がひそんでいることはしっかり認識する必要がありそうです。
本当は、せめて一度でも利用してからClubhouseについて発信したかったのですが、このままではそれがいつになるのか見当もつかなかったので、利用をしたこともない立場でのコメントとなってしまいました。
まだまだ外出自粛生活が続く中、いろいろな人との接点を気軽に持てるClubhouse。
心配事には気を付けながら、私も、自分の生活にどう取り入れたら楽しく豊かな時間を過ごせるか、おそるおそる試してみたいと思います。
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