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連日、新聞やニュースでは、新型コロナウイルスの感染拡大が報じられています。
感染が確認されて闘病中のかた、検査が受けられず、感染が確認されないもののその疑いを持ちながら療養されているかた、これを支えるご家族のかた、医療機関で現場を支えるかた、学校が休校となって家で過ごす子どもたち、これに伴い仕事の調整に追われるご家族のかた、職場で欠勤のメンバーをフォローするかた…ここでは挙げきれないほど、いま、多くのかたが、それぞれの立場で、これまで直面したことのない事態に直面し、不安を抱きながらも懸命に対応に追われている状況です。
そのような中、ついに、コロナウイルスに関連した逮捕者が出たと報じられました。
「コロナにかかっている。うつるよ」偽計業務妨害罪で現行犯逮捕
先日、JRの電車内で、酒に酔った男性が「コロナにかかっている。うつるよ」などと言ったことで車内が騒然となったという事件です。
報道によれば、結局、男性の感染は確認されず、男性自身、「ふざけてうそをついた」と説明したようですが、それは後に明らかになったことで、当時は、JR東日本が、その男性が乗車していた車両には客を入れないこととするなど対応を迫られ、約1時間停車を余儀なくされたとのこと。約1230人の乗客に影響が出たそうです。
この男性は、JR東日本の業務を妨害したとして偽計業務妨害罪で現行犯逮捕されました。
「ふざけてうそついた」では済まされない!偽計業務妨害罪とは
偽計業務妨害罪というのは、うその情報を流すことで、人の業務を妨害する危険を生じさせたときに成立します。
今、コロナウイルスの世界的な感染拡大を受け、皆が人から人へのウイルスの感染に敏感になっています。
そのような状況で、密室に近い電車内で、乗客が「コロナにうつっている」といえば、周囲の乗客は混乱状態となり、非常停止ボタンが押されたり、駅に通報が入るなどして電車がストップし、旅客会社が、至急、感染者とほかの乗客を離したり、感染者が乗っていた車両を消毒したりという対応を迫られることになるであろうことは容易に想像ができると思います。
皆が不安を抱きながら、それぞれの立場でいろいろな事態に直面し対応を迫られる中、さらにその不安や恐怖心に乗じて行われるこの種の行為に関しては、今後も、警察が厳しい対応をしていくものと見込まれます。
今後の警察の捜査、検察官による処分が注目されるところです。
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