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元アイドルグループメンバーの男性と元女優が、自宅で大麻を所持し逮捕され、その後起訴されたと報道されました。
その男性は、「大麻は二人のもの」と供述し、女性は、「大麻は自分だけのもの」と供述しているとのことです(その後供述が一部変わったとの報道があります)。
もちろん、この内容だけでは、詳しい事実関係はわかりません。
今回は、違法薬物所持の事件で、ある部屋を捜索したところ違法薬物が見つかったとき、捜査はどのように進んでいくのかを説明したいと思います。
違法薬物を共同して所持していたら?逮捕から捜査まで
違法薬物が見つかった部屋に複数人いるとき、共同して違法薬物を所持していた疑いがあるとして、全員を逮捕することがあります。
その後、全員が勾留(逮捕に続く身柄拘束)されると、通常は別々の警察署の留置場に入ります。
同時に捕まった人たちは、「共犯者」と疑われ、弁護人以外との接見が禁止されることもあります。共通の友達や知り合いとの接見を通じて、共犯者の間で、口裏あわせがされたり、まだ警察に見つかっていない証拠を捨てたり隠されることを防ぐためです。
警察や検察官は、発見された部屋は誰が契約している部屋で、出入りしていた人、鍵を持っていた人、部屋のどこに違法薬物があったかを調べます。例えば、薬物が部屋の机の引き出しに入っていた場合、その引き出しの中の薬物以外の物の持ち主や利用者まで調べます。
関係するそれぞれの人物に、違法薬物の前科はないか、各人物と違法薬物とのかかわりの強さも調べます。
これらの捜査を経て、発見された違法薬物が、その部屋にいたある一人の物なのか、全員で一緒になって購入し使っていたのかなどを明らかにし、最終的に、誰を、薬物の取締法違反で処分すべきかを判断します。
違法薬物所持事件 起訴から裁判まで
違法薬物所持事件において、薬物が確かにその人物の物だと明らかになった場合、多くは起訴されて裁判になります。
過去に前科がなく、事実について認めて反省している場合には、起訴までは身柄拘束されていたとしても、保釈が認められて釈放になることもあります。
身柄拘束が長く続くと心身ともに負担がかかるため、裁判を見据え、釈放された状態で、弁護人と綿密な打ち合わせができると望ましいです。
違法薬物所持事件で、被告人が、自分の罪を認めている場合、裁判は2回(1回目は審理、2回目は判決)で終わることが多く、裁判所によっては、1回目の裁判である審理が終わった後、数分後に判決を出すということもあります。
違法薬物所持事件 家族と弁護士ができること
違法薬物所持事件では、①勾留期間を少しでも短くする弁護活動 ②違法薬物の再犯率が高いことを踏まえ「どうしたら今回を最後にできるか」の具体的方法を一緒に考え、実践し(薬物依存を断ち切るために通院を開始するなど)減刑を求める弁護活動などが必要になります。
ご家族が監督していく意向がある場合、弁護士がご家族と面談し、具体的にどのような監督をすれば、再び違法薬物犯罪に手を染めることを防げるかを一緒に考え、その結果を裁判所でも証言して頂くこともあります。
このたび報道されている薬物所持事件では、逮捕された二人の取調や捜索差し押さえ、例えば携帯電話などの押収した物の解析を通し、二人がいかなる経緯で薬物使用を始めたか、発見された違法薬物を買ったのは誰で、どのようなルートで入手したか、大麻の使用頻度、使用状況などを解明する捜査がなされたことと思います。
ご家族が、違法薬物事件で逮捕されてしまい、早く弁護人をつけ、積極的な弁護活動をしてほしいとご要望のかたは、Authense法律事務所までご連絡ください。
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