被害者との迅速な示談成立、不起訴処分へ。
ご相談までの経緯・背景
Aさんは、ある日の夕方、バスでたまたま一緒になった女子高校生のBさんの後を興味本位でつけていました。
翌日、Aさんが会社から帰ってきた際に、Bさんの兄が出てきて、「お前を探していた」と言われ、そのまま警察署に連れて行かれてしまいました。その後、2時間程取調べが行われ、次の日にはAさんの自宅の捜索が行われました。
AさんとAさんの父は、今後どうなってしまうのか、どうしたらよいのか不安になり、当事務所に相談にいらっしゃいました。
解決までの流れ
他人のあとを執拗につきまとう行為は、軽犯罪法に違反するものですが、実際に起訴されどのような刑が科せられるかどうかは、それぞれの事件ごとによって異なります。
今回のように被害者がいる犯罪の場合には、特に被害者との示談が成立したかどうか、示談に向けた活動をおこなっているかどうかが大切となってきます。
弁護士の交渉により、Aさんは、無事にBさんやそのご家族との間で示談を成立させることができ、Aさん自身、犯行を認め真摯に反省していたこともあり、不起訴処分となりました。
結果・解決ポイント
Aさんは、弁護士に対して
- 自分がやってしまったことに間違いがないこと
- 被害者とそのご家族に謝罪をし、今度二度とそのような罪を犯さないこと
を約束したい旨を伝えました。
そこで、弁護士は、Aさんに対して、自分がやってしまったことを謝罪し、二度と同じようなことをしないことを誓う旨の誓約書と謝罪文をBさんに渡すことを勧めました。
Bさんは過去にもストーカーや迷惑行為の被害に遭っており、そのご家族を含めて精神的にとても不安な状況にありました。また、Bさんは今回の事件が起きて以降憔悴しきっており、示談交渉を進めることは困難でしたが、担当検察官の尽力もあり、Bさんの母を通じて示談を成立させることができました。
その結果、この事件では、犯行の被害弁償としてAさんがBさんに50万円を支払う代わりに、BさんはAさんの謝罪を受け入れて、Aさんの刑事処罰を求めないことを約束する旨の示談が成立しました。
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