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離婚調停の待ち時間を有効活用する方法
前回こちらの記事で、離婚調停の待ち時間は、メンタルを保つのがなかなか難しいことがあるというお話をしました。
今回は、その待ち時間を意味あるものにするための3つの時間の使い方をお話しします。
(以下、主に、弁護士をつけているケースを前提にお話ししますね)
1. 弁護士との戦略会議をする
これは必須です。
以下の2つより優先順位が高いです。
もちろん、期日までの間に打ち合わせはしていることが多いですが、改めて、
- この日の調停の議題
- この日の調停での獲得目標
を確認することが大切です。
また、自分の話すターンが終わった後の待ち時間では、
- 調停委員が言っていたことで理解ができなかったこと
- 調停委員の話の中で納得がいかないなともやもやしたこと
- 次のターンでは、どんな話をすべきかということ
を話し合います。
これにより、1回1回の調停でやるべきことが明確になるので、進み方もスムーズになります。
2. 最近不安に思っていることの話をする
その日の調停の議題とは直接関係ないものの、最近不安に思っていることを弁護士に伝えておくのも有益です。
たとえば、子どもが最近学校に行き渋り、対応に困っているとか、ご自身の仕事で部署異動があり、初めての業務にあたることになったこととか。
子どもの話は、もしかしたら、親権や養育費の話に関わってくるかもしれないし、部署異動の話は、婚姻費用や養育費の前提となる収入にもかかわってくるかもしれない。
なにより、クライアントが不安に思っていることを弁護士として認識することはとても大事なことで、その不安を、いかなる形で解消できるのかを考えることは弁護士の任務です。
だから、その日の調停の議題に関係するかどうかに関わらず、不安に思っていることは弁護士に伝えてみてください。
3. その他のたあいもない話をする
たとえば、子どもの笑えるいたずらの話とか、昔付き合った彼氏の話とか、今日の夕食メニューの予定とか、休日は何をしているのかとか、そんなたあいもない話。
これらは、必須ではありません。
でも、意外とそんな話をすることには意味があると思っています。
クライアントと弁護士。
ふだんは、案件に関する打ち合わせがほとんどで、それ以外の話をゆっくりしている時間ってあまりありません。
そんなクライアントと弁護士が、お互いのことを知ることは、ともにゴールまで闘う同士として、よりコミュニケーションをしやすくする関係性を築いたりすることに意味があると感じます。
また、そんなたあいもない話の中から、弁護士が、クライアントが人生の中で大切にしていることを感じ取ることもでき、案件を進めるにあたって意味を持つことがあります。
さらには、どうしても気がめいってしまいがちな調停期日に、ちょっと肩の力を抜くことで、リラックスして調停委員との話に臨むこともできます。
これらは、弁護士をつけている場合の話。
弁護士をつけず、お一人で調停に臨んでいる場合は、
- 調停委員とのやりとりを書き留めたメモを待ち時間に整理して、自分が話したかったことを漏れなく伝えられているかの確認をする。
- 本を持参して読書タイム。リラックスする。
- あらかじめ、家族などに調停の時間を伝えておき、待ち時間に電話して相談する。
そんな時間の使い方が考えられます。
なんとなく過ごしてしまうとなかなかメンタルを保つのが難しい待ち時間。
計画的に時間を使う意識を持つことは、少し長い目で見たとき、調停での話し合いをよい方向に持っていくことに役立つように感じています。
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